最近、がま口を編むのにはまっています。
がま口自体は比較的手軽に編めて良いのですが、使い勝手を考えるとやっぱり付けたくなるのが内布です。
と、言うのも・・
内布で期待できる効果(私調べ)
1.細かいものを入れても安心。
2.レーシーな編地でもOK。
3.編地が伸びずに使える。
4.お気に入りの布を使えば、がま口を開けるたびハッピーな気分に♪
なんて理由があるからです。
内布をつける手間を考えても、ぜひつけてあげたいところ。
内布付けについても試行錯誤し、うまくつけられるようになったと思うので、図と写真多めで紹介しようと思います。
使用毛糸
使用毛糸は、いつものですが…
白&ピンクが毛糸ピエロ♪のさわやかコットン。1番(ホワイト)、16番(ピンク)
細い灰色の物がZAKKAストアーズのロワールコットン。
ちょっとわかりにくいですが、この2玉は色が違っておりまして左が23番(ミストグレー)、右が45番(シルバーグレー)です。
画像だと色の識別がつきにくいかもしれませんが、実物もかなり似た色で並べてみないと違いが分かりませんw
本体を編む
編みあがった本体はこちらです。丸底を編み、そこからぐるぐる立ち上がっていくオーソドックスな編み方をしています。
内布をつけるので、糸端を隠す丁寧な糸始末はしていません。
内布のイメージ
編みあがりの本体の形に合わせて、内布の展開図を考えると、このようになります。
長方形の両端を縫って円柱形にし、そこに丸底を縫い付けるイメージでいきます。
口金サイズから内布サイズを計算する
ここから、口金にはめる部分(図では長方形の長辺)の長さを決めていきます。
ここで重要なのが…!
編地は伸縮するので多少口金のサイズからずれてもなんとかなりますが、布地は伸びたりしませんので内布は口金にぴったり収めるサイズにしないといけません。
最初作ったとき、私はこのポイントが抜けてまして内布が全然口金と合わず、作り直す羽目になりました。。
ということで、実際に使う口金&メジャーを用意して口金のサイズを測ります。
測る場所は、以下2か所。
1.口金の外側のライン(図では水色)
2.内側のライン(図ではピンク)
なぜこの2か所かというと、この部分に布をはめ込んで内布(&編地)をつけるからです。
実際に測ると、外側が32.5 cm, 内側が29.5 cm。
この間で長辺の長さを決めるとOK。長いと内布が余り気味、短いと口金にはまらなくなる。
中間の長さだと31.0 cmですが、外側を図る時メジャーの厚み分どうしても大きめに誤差が出ると考えて少し内側よりにして30.5 cmで作ることにしました。
長方形の長辺が決まりました。
ここで長方形の長辺の長さ=丸底の円周です。
円の直径=円周÷3.14(π) の公式に当てはめると、円の直径は9.7 cm。
分かりやすく9.5 cmで行くことにしました。
いっぽう編地の底は直径8 cmしかありません。
内布が余る分上にずれると考えて、内布の高さ(長方形の短編)は編地よりも少し短く7.5 cmで行くことにしました。
このサイズで布を裁断したものがこちら。
内布を縫う
さて内布を縫うわけですが…針と糸に加え、
時短&仕上がりをキレイにするために使える部分では裁ほう上手を使っています。
裁ほう上手は強力で洗濯もOKな布用接着剤。私はジェルタイプを使っているのですが、付属のヘラで薄く伸ばして使うと、布がぴったり付けれて便利です(アイロンがあるとさらに便利)
裁ほう上手で仮固定&縫うのも併用なんて使い方もしています。
そして、布の仮固定にはユザワヤで見つけた仮止めクリップを使いました。
今までは待ち針や洗濯バサミで固定していましたが、少々難しかったので作業性が向上しました!
こんな感じで、立体でも固定できるので便利です。
円形底はさすがにボンドだとやりにくいので、ちくちくと手縫いで縫っていき…
できたのがこちら。
内布を編地に固定する
出来たものを、編地に入れてクリップで仮固定し、まつり付けます。
この時、できるだけ端にまつり付けて口金から出ないようにしておきます。
まつり付けたものがこちら。
本体を口金にはめ込む
こちらの作業については過去記事を参照してください。
(注意)
過去記事では紙紐を外表計4本入れた作り方を紹介していますが、
今回は内布をつけた分厚くなったので、紙紐を内側の2本に減らして仕上げています。
口金に入れるとこんな感じになりました。
仕上げ&完成♪
出来た本体に、紫陽花モチーフをアップリケしていき仕上げました。
前回は水色ベースの紫陽花でしたが、今回はピンク多めです。
ピンク多めだとちょっと甘くなりましたが、これはこれでかわいくて気に入っています。
- 【編みがま口】口金サイズに合わせた内布(裏地)の付け方を考え方から解説。(この記事)