ペットボトルで水耕栽培容器を作ると言えば、ペットボトル上部をカッターなどで切り取って逆さまにはめ込む方法が良く知られています。
ただ、カット作業が面倒でちょっと怖くありませんか?
その上カットした分、液肥溶液を入れられるスペースが減ってしまうデメリットがあります。
本記事では、ペットボトルを切らずに使うペットボトル水耕栽培容器の作り方を紹介します。紐で吊るせるのでちょっとしたスペースで栽培ができ、また紐を支柱代わりに使えるのでとっても便利です。
用意するもの
- ペットボトル(2Lなど大きいものがベター)
- アルミホイル
- テープ
- 水耕栽培用の肥料
- 食器用スポンジ
- 培養土
- 空き容器(ヨーグルトカップ、プリンカップなど小型の物)
- ロート(あると便利)
おおまかな手順
1)苗を育てる
2)容器作成、セット
ヨーグルトのミニパックなどの空き容器に土を入れ、ある程度の大きさになるまで苗を育ててから、ペットボトル容器に定植します。
土を後から処分したい場合、ココヤシ繊維など可燃性の用土が便利です。
以下、実際にこの栽培容器で育てているミニトマトを例に手順を紹介していきます。
1)苗を育てる
2023年春に、種から育てました。
- 3/12 種まき
- 3/20 発芽
- 4/20 水耕容器へ定植
種まきから約1ヶ月育苗し、地上部がだいたい10 cmくらいの高さ、本葉が3枚展開したところです。
ミニトマトの詳しい栽培日記はこちらの記事にあります。
2)容器作成、セット
苗が準備出来たら容器を作成します。
1. ペットボトルにアルミホイルを巻く
藻の発生を抑えるため、遮光します。
ボトルにアルミホイルを巻いてテープや輪ゴムで固定します。
2. ボトルにはめこむスポンジをカットする
1.5cm角、長さは4cm くらいのサイズでスポンジをカット。
真ん中に茎を挟むため、はさみで切れ込みを入れます。
3. 根っこを洗う
ヨーグルトカップから、根っこの形を崩さず苗を取り出します。
その後、土ごと一回り大きい容器につけて、ゆっくりほぐすと土が取れていきます。
この時、根っこを切らないように注意してください。ちょっとくらいの土残りは大丈夫です。
4. スポンジで苗を挟む
写真のようにスポンジで苗の茎を挟みます。
5. 肥料溶液を入れたボトルにセット
肥料溶液を入れたペットボトルに苗をセットすれば完成!
根っこが全部液につかると、根の呼吸を妨げるので根の1/3程度は空気中にさらしてあげてください。
肥料は微粉ハイポネックスを使っています。
我が家は西向きベランダで日照が良くないため、時々リキダス(活力剤)もあげています。
液肥の補充にはロートが便利です
ペットボトルの注ぎ口から液肥を補充するので少々入れにくいです。
このときロートが有れば簡単に補充できます。100円ショップのキッチン用具コーナーにあるかと思います。
紐で吊るす方法
さてこのボトルは吊るして使うこともできます。
その場合、結束バンドと紐を追加で用意します(↓)。
結束バンドを輪っかにしたあと、引き絞る前に紐をセットします。
その後、ペットボトルの注ぎ口根元で結束バンドを引き絞ると紐を固定できます(↓)。
こうすれば洗濯用の物干し竿などに吊るすなど置き場所に自由ができ、また吊るし紐が支柱がわりになるので別途支柱を用意する必要もありません。
まとめ
本記事ではペットボトルを切らない水耕栽培容器の作り方を紹介しました。
ミニトマトを例にしましたが、適応範囲は広く、わりと何でも適応できるかと思います。わたしはかぼちゃや枝豆などを育てました。
簡単で応用が利くので是非試してみて下さい。
お読みいただきありがとうございました。